~HAKOJO SOUND FEELING
IN湯本 冬至クリスマス特別授業~

快晴でとっても気持ちの良いお天気の中、箱根へ向かうロマンスカーから見える富士山もとても雄大でした。
あのロマンスカーのCMにも取り上げられた趣きある丸い小さなお風呂で有名な箱根塔ノ沢の老舗旅館へ向かう・・
まさに、CMのシチュエーションそのままのスタートでした。

ちょっと館内の雰囲気に浸ります・・・
まるでタイムスリップしたよう・・・



受付で皆様をお迎えします。事前にやりとりしている参加者様。どんな方かしら・・と毎回楽しみです。
ここの有名なお風呂は、泊まった方しか入れないのですが、この日の授業では
参加者の方に特別ご入湯いただき、リラックスのおもてなしをしました。



お風呂の後は、このような景色が見えるお部屋で授業スタートまでゆっくり・・
川の音や、湯上りのまったりした贅沢な時間、趣きの空間、歴史深い建材、
そんなすべてが贅沢な時間となりました。


代官山王国さん登場!




【1限目】アコースティックジャズライブ
アーティスト:代官山王国
◆ 情熱的でノスタルジックな世界に浸る◆
キャンドルを灯しノスタルジックなジャズに身を任せ異空間の世界に浸る幻想的な時間を味わいました。
アコーディオン×ギター×バイオリン
テレビから流れてくる日常の音楽からは決して感じることのできない
生の楽器特融のアコースティックで上質な音が素晴らしかったです。
直接身体に染み渡るハーモニーが小躍りしたくなるサウンドでした。
音楽には忘れかけていた記憶を瞬間に呼び起こす魔法がありますよね。
みなさんはどうお感じになられましたか?
代官山王国さんも、お話しされていましたが、わざわざコンサートやライブに行かなくても・・・
何気なくお食事していたら、街をあるいていたら、散歩していたら、
自然と耳に入ってくる音楽というのを意識した活動をしているそうです。
そもそも音楽というのは、人にとっての音楽は、鳥のさえずり、風の音、草木のそよそよ。。
そんな音のハーモニーの延長だと思うのです。
これからは、より自然界の音がそのまま音楽になったような世界が広がるのでは・・・ふふ
そんな音に包まれて、生活していたいですね。


【2限目】和いんセミナー
講師:江口 智子さん 【ワインビジネス研究家】
◆日本産ワインと箱根食材を使ったピンフードを味わう◆
日本産ワインなら和食もきっと相性がいいはず!
「日本産ワインと箱根食材」のマリアージュをテーマに新しいワインの楽しみ方を教えていただきました。




<スパークリング ワイン>
嘉 yoshiシャルドネ 高畠ワイナリー(山形県) × 箱根西麓の旬野菜にんじん、大根、さつま芋
<白ワイン>
甲州ドライ シャトー酒折ワイナリー (山梨県) × 小田原産蒲鉾、箱根玉だれ豆腐のほうれん草ソース
<赤ワイン>
ミュゼドヴァン松本平ブラッククイーン アルプス (長野県) × 肉のかどや特性足柄牛ローストビーフとソーセージ
<ぶどうジュース>
国産マスカットベリーAジュース カタシモワイナリー(大阪)
以上が、当日のワインとピンチョスのマリアージュでした。
国産ワインの特徴にあったピンチョスも、地産ものでおもてなしいたしました。
ワインを身近に感じられるよう・・そして国産ワインの素晴らしさについて経済の視点も絡めてお話いただきました。


こちらが江口先生です。とてもお着物を上品に着ていらっしゃいました。
おとなりは支給役のはこじょスタッフです(^^)メオトじゃないですよ~(笑)
ワインとは?
ブドウそのものの個性(作り手の情熱)=ワインの個性という事でした。
日本のワインはこの20年間で飛躍的においしくなったそうです。(品質向上)原点は山梨県勝沼です。
ここのところ、NHK朝ドラの”まっさん”のスコッチウィスキーも流行っておりますが、
ワインも同様、生産者のたゆまぬ努力で今日にいたっています。女性の生産者も結構いるらしいのですっ!
女性は見聞きアンテナが鋭いので何が美味しいか何がココロ震わすか、というったことに貪欲です。
ワインも、やはり女性の求める味を追求していただけると嬉しいですよね。
【3限目】おもてなしの心と福住楼にまつわる歴史と温泉のお話
講師:[塔ノ沢福住楼 四代目女将 澤村良子さん]
◆登録有形文化財の貴重な建築で日本のおもてなしの心を学ぶ◆
今回の舞台となった箱根塔之沢 福住楼旅館は、多くの文化人に愛された
明治23年創業の老舗旅館です。
客室数17、どれ一つ同じしつらえの部屋は無く
福澤諭吉、夏目漱石、島崎藤村、巖谷小波,武島羽衣、大佛次郎、
川合玉堂、平福百穂、日下部鳴鶴、中村蘭台、そして坂東妻三郎が
それぞれ、お気に入りの部屋に宿泊したといいます。
有形文化財に登録されている旅館ということもありお客様の6割が外国人との事。
この日も、外国の方が宿泊されていました。
大広間のできた年で、よく聞かれるので貼ってあるそうです(^^)
この日とても快晴だったのですがやはり古い旅館は寒くて、廊下など行き来していると芯から冷えました。
想定して靴下を何枚も履いていたのですが、会場となる大広間に
大きいストーブをいくつも用意していただいており全然寒くなかったのです。
一番最初に感じたおもてなしでした。それは古い建物特融の底冷えを心配されての事でした。
女将として嫁いでから、旦那様やお子さん、福住楼を愛して宿泊されるお客様、スタッフに対して
過剰にではなく自然に愛をもった気持ちで日々過ごして今日まで旅館を守ってこられたのが
とても伝わってきましたきました。
また、外国人のお客様が6割だということについて、
半分以上が外国人なんて日本建築に興味津々なんですね。
西洋人は古いものにとても愛着もって暮らしているんですものね。
お話される女将さんのお人柄がにじみ出たとてもやわらかいフェアリーボイスの持ち主でした。
ずっと聞いていたいような・・・耳障りのよいトーンのお声でとても素敵でした。
聞くところによると、人前でお話しするのは久しぶりでとても前日から緊張していたそう。
すみません・・・><
でも快く引き受けていただけた事に感謝しております。
音楽会、ワインセミナー、お風呂に浸る、の授業の最後に、
女将のお話がとてもこの授業の輪郭をくっきり確かなものにしていただいた。
そんな時間が流れ・・・参加者の方たちもうなずきうなずき、
真摯に聞き入っていたように感じました。
女性はやはり、女性の先輩に学ぶですね。女将ありがとうございました。


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