【1限目】◆光琳(KORIN)アートに親しむ◆
こちらの庭園は雪、寒さ対策で冬の間、苔を守るためにこのように藁を引いていますが、
芝や苔が傷つかないように釘を使わず、竹を杭にしてを留めています。
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拡大図
こちらの川の流れのような湾曲の形、「光琳」特融のこれはまさしく琳派技法なのだそうです。
構図が琳派の特融の表現技法なのだと知ると、また楽しみが増しますよね。
冬でしか見ることが出来ない庭園の風景です
光琳の世界観をまさに再現したといえる箱根美術館の庭園をゆっくりまったり散歩しました。
”冬”は初めて来たけど秋の紅葉、春先のグリーン一色の時とも違う。。。
色味がない冬景色がかえって大人っぽくてすてきでした。
ここから見る明神ケ岳はいつもすばらしい!!!胸がすーっとします。
箱根美術館学芸員の尾西先生から光琳アートについて勉強しました。
5000円札の裏地に琳派代表のカキツバタの絵が書かれているなんて知ってました?
【模写】で琳派を引き継いでいく方法や たらしこみという技法も初めてしりました。
絵画はただ、みてもいいもんですが、手法やその時代背景や、人物像など聞くとまた楽しみが増えますね。
【2限目】◆箱根の自然の山景色を眺めながら、素材本来の味を楽しむ◆
目の前に広がる大文字山ともよばれる明星岳の開放的な景色を望みながら、
化学調味料は一切使用せず、天然本来の物で味付けされた自然食をいただきながら、
その「食」への“こだわり”について店長からお話しを伺いました。
「旬幸」さんは、箱根美術館の斜向かいにあって、登山ケーブルカーの公園上駅の目の前です。
ヒーリング/美術文化/食事
旬幸の伊藤店長から身体のために取り組むと良い事として3つあるとお話しいただきました。
①自然治癒力を高める方法でカラダにエネルギーを与えるまたは取り除く。
②美術鑑賞などや、実際に絵や書を描いたりして、五感を使って感性に刺激を与える。
③自然の汚染されていない土から生まれた食事を身体に与える。
こちらの、自然食レストラン「旬幸」さんでは、
オーガニックな食材、手作りにこだわったお料理を提供しているそうです。
その考えには、・・・
戦後すぐの食糧難の時代にたくさんお野菜を作るため近代農業が発達し、
農薬、化学肥料をたくさん使って土が汚れました。
また見栄えをよくするために着色料、持ちをよくするために、防腐剤など。
人間に必要のないものまでたくさん体にとりこんできました。
なので「旬幸」さんではなるだけ自然農法で取れたお野菜を使ったお料理を提供しているとの事でした。
みなさんの健康を祈って。
最近は確かに健康に対するみなさんの意識がとても高くなってきていると感じます。
今までの悪い食事がいろんな現代病を招いているのは否めないですが、
本当に戦後の食べ物のないつらい時代は、口にできる物を手に入れる事が
どれだけ大変だったかを想像すると、決してその大量生産をただ憎めばいいとは違うと思うのです。
やはり、目先の生きるすべを掴むのは当たり前の事。
その時代も過ぎ去り、今はその時代を経たからこそ違う方向で成熟しようという風潮が起きていると感じます。
地球の負担にならない方法で取り込んでいきたいですよね。
美術で目から、食で、口から、からだに言いものを取り入れたそんな授業となりました。
~はこじょ特別ヘルシー和膳~
動物性の素材を使わず、菜食メニューをご用意しました。
<コロッケは北海道産じゃがいも>
ほくほくでジャガイモの甘味が強くコロモもおいしかったです
<キャベツ、ニンジン>
熱海の自然栽培を生野菜でシャキシャキと。
<大根のキンピラ/小松菜のお浸し/昆布の佃煮>
この3品はどれもお出しは効いてるが薄味でまろやかでした。
<お味噌汁>
普段、毎日作り置きしている旬彩さん独自配合のお出しを使った味噌汁もやさしかったです。
★はこじょ授業特別メニューで、「手作り豆腐かぼすポン酢がけ」がついてきました!
これは料理長手作りで自然農法の大豆をすりつぶして作った豆腐に
旬幸さんで人気のかぼすポン酢をアレンジしたソースがかかっています。
<右の写真>
オーガニックなお食事は女性は好きですよね。美味しかったですね~!
大自然を眼下に、おいしいオーガニックのランチごちそうさまでした!!
【3限目】◆冬を眺め、日本建築にてお抹茶をたしなむ◆
箱根美術館の庭園は秋には多くの人が訪れにぎわう紅葉の名所です。
今回は普段入る事の出来ない箱根美術館 富士見亭にてお抹茶とお菓子を味わいながら特別な新春の和のくつろぎを。
その前に、石畳をを歩き、散策。。。
また、尾西先生に美術館の中を案内していただきました。
こちらは普段入ることのできない富士見亭です。
盆手前でお抹茶と「菜の花」のやわらか羊羹を美味しく頂きました。
すばらしい富士見亭の和室から見える琳派の構図の庭園をしばし、ぼーっと眺め。。。至福の時
雪見窓。
そこから、ちらっとだけ見える庭園もなんともいえない。そこだけ切り取った絵画のようです。
これで本当に雪がチラチラしてきたら、自然の賜りものですね。
そもそも、富士見亭はもともと、東京から移築されてきました。
その時、そこから富士山がばっちり見えたので富士見亭という名前がついています。
今、こんな贅沢な作りの日本家屋に住もうとしても大工さんがいなくて住めないですよね。
もったいない話です。とても精巧で手間がかかっており、欄間のデザインも華美過ぎなくて上品で素敵でした。
器用な細工がそこかしこに見られる建築物。やっぱり日本人はすごいなぁ。
ちょっとがんばって朝早起きして箱根で一日リフレッシュするのは非日常が過ごせて、すごくリフレッシュしますよね。
はこねの自然に触れて、またひとつ勉強になり、「あたま、からだ、こころ」が磨かれたかしら?
ご参加いただいた生徒さんありがとうございました!